ゲーマー社長の『自分ハック』

SEから異業種に移り、現在はその代表を務めるゲーマーです。モンハンラブ

【半導体不足・ラズパイ】Raspberry Piが入手できない 2022.11.04現在

半導体不足の影響

世界的な半導体不足の影響で様々な電子機器が品薄になっている中

Raspberry Piもその影響を受けている

 

You can't buy a Raspberry Pi right now | Jeff Geerling

 

記事によると

Raspberry Pi 4 Model B

Raspberry Pi Compute Module 4

Raspberry Pi Zero 2 W

Raspberry Pi 400

が品薄状態のようだ

 

BroadcomのBCM2711が特にダメだということ

 

IoT機器としてラズパイはかなり使い勝手がよく

自社でもいろいろと活用しているんだけど

ラズパイ本体が手に入らないことには拡張もできない

手に入らないこともないんだけど、転売価格がまぁ、高い

 

 

なぜ半導体が不足したのか

自分なりにネットの記事から考察してみる

 

まずはコロナ

これにより世界的に引きこもり需要の高まり、テレワークの導入など

PC・関連機器、スマホ、ゲーム機、家電の需要が高まった

 

次に自動車のEV化

エンジンからモーターを使用するようになり電子デバイスが増えた

 

大きくはこの2つが要因だと思ってる

 

 

もともと半導体市場は「シリコンサイクル」という

4年おきに切り替わる需要と供給の波が存在していた

 

古くは「半導体=パソコン」だったので、その波も1本だったのだが

半導体を使う製品にスマートフォンやIot機器、EVが入ったことにより

波も増え、複数の波が互い違いに重なることで

結果、平均化され一本の横線のようになってしまっていた

 

平均化されたという事は安定生産ができていたという事で

積極的な設備投資は行ってこれなかったのではないかと思う

 

そこに来て「コロナ」の影響で家電等の世界的に高まり

この平均化されたバランスが崩れたものと考える

世界的にはこの需要の高まりは+3%だという記事もあった

この3%は金額にすると約58兆円だそうだ

 

 

自動車のEV化は実はなかなか厳しい問題だと思ってる

PCや家電と自動車で圧倒的に違うのは

保守期間である

PCやスマホは10年も使い続けることはあまりないが

自動車はザラにある

 

これが何を意味するかというと

10年後も使える半導体を供給し続けなければいけないのである

 

PCやスマホはCPU性能が上がれば上がるだけ良い

そもそも半導体製造は投資である

半導体工場も技術革新でどんどん技術を高める方向の

設備投資を行ってきた

 

しかしながら自動車に供給するとなると

最新の設備投資をするのではなく、すでにある設備を

安定的に長期間運用していく投資を行っていかなければ

いけないのではないかと考える

 

つまり

「最新技術への投資」と「10年以上の安定供給」の

2つへ注力しなければいけなくなった

 

10年前のIntel CPUなんて

第2世代のSandy Bridge

 

第13世代のCPUが登場している今、

第2世代のCPUなんて誰も欲しがらないが

自動車には必要になってくる

 

 

半導体市場に2つの道ができた以上、

企業はそれぞれに設備投資を行っていくのだろうが

自販機でジュースを買うように

お金を出せばすぐ結果が出るわけではなく

工場を立ち上げるための期間が必要なので

すぐに半導体不足が解消するはずがない

 

 

先日EUでは2035年からエンジン車の新車販売が禁止されることが決まった

 

カーボンニュートラルという言葉は

CO2の「排出量」と植物や木の「吸収量」を差し引いてゼロにする

という事なのだが、EUではそれ以上に「排出量」を減らして

行くという宣言なのだろう

 

 

たった3%の半導体の需要増

例えば電子機器に年間

50万円買い物をしていた人が

51万5千円買い物をした(1万5千円多く使った)だけ

でこの騒ぎである

 

逆に言うと、その程度だけど世界中で同時やれば

こんなに大きな効果になるのである

 

カーボンニュートラルSDGsの取り組みも

ほんの小さなことでよいが

世界中で同じ方向を向いてやれば

すぐに効果が出ると思う

 

 

半導体の入手難から話がだいぶ逸れたが

「世界で同時に」

という効果を良い方向で生かしていけないだろうか